歯ぎしり

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歯ぎしり(ブラキシズム)とは?

歯ぎしりは、正式には「ブラキシズム」と呼ばれ、無意識のうちに歯を強くすり合わせたり、食いしばったりしてしまう症状です。睡眠中に起こることが多く、ご自身では気づきにくいのが特徴です。

歯ぎしりの際にかかる力は、自分の体重の2〜5倍にもなると言われており、女性でも100kg以上もの力が毎日歯や顎にかかることになります。放置すると歯や顎、全身にまで様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

歯ぎしりの3つのタイプ

グラインディング(歯ぎしり型)

ギリギリと上下の歯を横にこすり合わせるタイプで、最も多く見られます。音が鳴るため周囲の方に気づいてもらいやすいですが、歯へのダメージが最も大きく、歯が平らにすり減ってしまいます。

クレンチング(食いしばり型)

上下の歯を強く噛みしめるタイプで、音が鳴らないため本人も周囲も気づきにくい特徴があります。睡眠中だけでなく、日中も無意識に行っていることが多く、顎の筋肉や関節に大きな負担をかけます。

タッピング(カチカチ型)

上下の歯をカチカチと鳴らすタイプで、比較的まれなケースです。リズミカルに歯を接触させる動きが特徴です。

歯ぎしりセルフチェック

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、歯ぎしりの可能性があります。

  • 朝起きたときに顎が疲れている、痛みを感じる
  • 家族やパートナーから歯ぎしりを指摘されたことがある
  • 歯がすり減っている、平らになっている
  • 詰め物や被せ物がよく外れる、割れる
  • 原因不明の頭痛や肩こりに悩まされている
  • 顎関節に違和感がある、口を開けにくい
  • 歯の根元がくさび状に削れている
  • 日中も無意識に歯を食いしばっている
  • 舌や頬の内側に歯の跡がついている

当院の歯ぎしり治療における特徴

歯科用CTを活用した精密な診断

大学病院レベルの歯科用CTやセファログラムを導入し、顎の骨や関節の状態を立体的に把握します。レントゲンでは見えない微細な変化も確認でき、より正確な診断が可能です。口腔内写真や各種レントゲン写真を用いて、現在の状態を視覚的にわかりやすくご説明しています。

オーダーメイドのスプリント療法(保険適用可能)

患者さま一人ひとりの歯型に合わせたスプリント(ナイトガード)を作製します。歯ぎしりのタイプや強さに応じて、厚みや硬さを調整し、最適な形状をご提案します。保険診療でも対応しており、費用面でも安心です。装着感を確認しながら細かく調整し、快適にお使いいただけるよう配慮しています。

ボツリヌス治療による対応

噛む筋肉(咬筋)の過剰な緊張を和らげるボツリヌス治療にも対応しています。筋肉に直接働きかけることで、歯ぎしりの際にかかる力を減らし、歯や顎への負担を軽減します。スプリントの使用が難しい方や、日中の食いしばりが強い方にも有効です。効果は3〜6ヶ月程度持続し、スプリント療法と組み合わせることでより高い効果が期待できます。

丁寧なカウンセリングと継続的なサポート

初診時に患者さまのお悩みやライフスタイルを丁寧にお伺いし、歯のすり減り具合、噛み合わせ、顎関節の動きなどを総合的に診査します。治療開始後も定期的にご来院いただき、スプリントのすり減り具合や効果を確認し、必要に応じて調整や作り直しを行います。

歯ぎしりが引き起こす問題

歯への深刻なダメージ

歯がすり減ったり、欠けたり、割れたりします。特に神経を取った歯は脆くなっているため割れやすく、歯の根が破折すると抜歯が必要になることもあります。詰め物や被せ物が外れやすくなり、セラミックなどの補綴物が割れることも珍しくありません。

知覚過敏と歯髄炎

歯がすり減ると象牙質が露出し、冷たいものや熱いものを食べたときに歯がしみるようになります。歯に細かい亀裂が入ることで細菌が神経に感染し、強い痛みが出て神経を取る治療が必要になることもあります。

歯周病の悪化

歯にかかる過剰な力が歯周組織を傷つけ、歯周病を悪化させます。歯を支える骨が溶けるスピードが早まり、すでに歯周病がある方は症状が急速に進行する可能性があります。

顎関節症の発症

強い力で歯を噛みしめることで、顎関節に大きな負担がかかります。口が開けにくくなったり、顎を動かすときにカクカクと音が鳴ったり、痛みを感じたりします。関節円板がずれたり変形したりすることで、慢性的な顎の痛みにつながることもあります。

全身への影響

顎の筋肉が緊張し続けることで、肩こりや腰痛、偏頭痛といった全身の不調を引き起こします。噛む筋肉は顎から首、肩にかけて多くの筋肉とつながっているため、筋肉全体が緊張し、疲労感がたまります。朝起きたときの顎の疲れや、日中の原因不明の頭痛、目の奥の痛みなども歯ぎしりが原因の可能性があります。

睡眠への影響

歯ぎしりの音が大きい場合、一緒に寝ているご家族やパートナーの睡眠を妨げてしまいます。また、歯ぎしりと睡眠時無呼吸症候群との関連性も指摘されており、睡眠の質が低下することで日中の眠気や集中力の低下につながります。

歯ぎしりの原因

ストレス

歯ぎしりの主な原因として最も有力なのがストレスです。日常生活でのストレスや不安が、無意識のうちに歯ぎしりという形で現れます。実は、歯ぎしりは無意識にストレスを発散している行為とも考えられており、完全に止めることは難しいと言われています。

噛み合わせと歯並び

特定の歯だけが強く当たっていたり、詰め物や被せ物が高すぎたりすると、無意識のうちにその違和感を解消しようとして歯ぎしりをしてしまいます。歯並びが悪い場合も、年齢とともに筋肉や関節の柔軟性が失われると歯ぎしりが起こることがあります。

生活習慣

飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取なども歯ぎしりに影響を与えます。アルコールやニコチンは睡眠の質を低下させ、歯ぎしりの症状を悪化させるリスクがあります。

その他の疾患

睡眠時無呼吸症候群、不眠症、胃食道逆流症など、歯ぎしりを誘発する疾患があることがわかっています。これらの疾患を改善することで歯ぎしりが軽快することがあります。

歯ぎしり治療のメリット

歯のすり減りや破折を予防し、大切な歯を長く健康な状態で保つことができます。朝起きたときの顎の疲労感や痛みが和らぎ、すっきりとした目覚めを感じられるようになります。頭痛や肩こりといった全身症状も軽減され、スプリントを装着することで歯ぎしりの音も防げます。

当院での歯ぎしり治療の流れ

カウンセリングと検査

お悩みや症状を詳しくお伺いし、口腔内の状態を細かく検査します。歯のすり減り具合、噛み合わせ、顎関節の動きなどを確認し、必要に応じて歯科用CTやレントゲン撮影を行います。

治療計画のご説明

検査結果をもとに、患者さまに合わせた治療計画を立てます。スプリント療法やボツリヌス治療の内容、期待できる効果、治療期間、費用などをわかりやすくご説明します。

スプリントの作製と装着

患者さまの歯型を採取し、オーダーメイドのスプリントを作製します。装着感を確認しながら調整し、正しい装着方法やお手入れの仕方を丁寧にご説明します。

定期的な経過観察

定期的にご来院いただき、効果や装着感を確認します。スプリントのすり減り具合をチェックし、必要に応じて調整や作り直しを行います。

日常生活でできる対策

ストレスを溜め込まないよう、十分な睡眠や適度な運動を心がけましょう。寝る前のアルコールやカフェインを控え、ホットタオルで顎周りを温めたりマッサージしたりすることも効果的です。日中は、気づいたときに歯を食いしばっていないか確認する習慣をつけましょう。本来、何もしていないときは上下の歯は軽く離れているのが正常な状態です。

歯ぎしりでお悩みの方へ

当院では、保険診療でのスプリント療法から自費診療でのボツリヌス治療まで、患者さま一人ひとりの症状に合わせた治療をご提供しています。関内駅から徒歩0分、平日は19時半まで、土日も診療しているため、お忙しい方でも通いやすい環境です。歯ぎしりが気になる方、朝の顎の疲れや頭痛にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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